顔ダニ(ニキビダニ)について

顔ダニ(ニキビダニ)とは
カーペットや畳、お布団など、見えなくてもダニが潜んでいるというのは有名な話ですが、肌にもダニがいるというのをご存知ですか。実は、恐ろしいことに、ほとんどの成人の肌には目に見えない顔ダニ(寄生虫)がいるといわれています。人間など哺乳類の肌に寄生するダニ(寄生虫)の一種で、皮脂の多い顔に特に多く棲みついているといいますが、顔だけでなく、全身にいるといわれています。

国際的な医師チームが「ヒューマンデモデックス」と呼ばれる肉眼では見ることができない微小寄生虫を発見しました。この寄生虫が通称、顔ダニと呼ばれているものです。ニキビの原因にも関与していると考えられていることからニキビダニとも呼ばれています。

人間の皮膚に寄生するダニには主に「デモデクス・ブレビス」と「デモデクス・フォリキュロラム」という2種類あるといわれています。虫のような姿をしており、私たちの皮膚をエサにしています。そして、この顔ダニは、わずか10日~14日で卵から成虫に成長し、適切な処置をしないとものすごいスピードで増殖するといわれています。

顔ダニは、体長が長く、毛穴の中に棲み着き、毛根壁に穴をあけ、毛根の栄養を吸い取って生活しているといいます。寿命は約3ヶ月で、角質層に50個ほどの卵を産みつけ、3回ほど脱皮を繰り返し、0.1mmから0.4mmの成虫になるといわれています。

顔ダニ(ニキビダニ)の増殖が肌トラブルの原因!?
顔ダニは、肌のトラブルの原因の1つになっていると考えられており、肌の表面を荒らしたり、でこぼこにしたり、肌に炎症をもたらし赤くしたり、抜け毛や肌荒れ、毛穴の広がりやニキビ、 シミ、肌の老化、皮膚炎、湿疹、乾癬、酒さ(しゅさ)などにこの顔ダニが関係しているのではないかと考えられています。

国際的な医師チームの研究によると、生まれたての赤ちゃんにはこの顔ダニは見つからないとのことです。しかし、その後赤ちゃんが他人と接触することにより、わずか数日で感染し、成長するにつれ顔ダニの数は増えていくといわれています。

顔ダニは、誰の肌にも存在していて、肌の皮脂量のバランスを保ってくれるともいわれており、普段は悪影響がないともいわれておりますが、その数が何らかの原因で増殖すると肌に悪い影響を与えるといわれています。